* OpenCOBOL - オープンソースのCOBOLコンパイラ [#y3873f16] ※OpenCOBOL日本公式サイト( http://jp.opencobol.org/ )より抜粋 OpenCOBOLは、オープンソースCOBOLコンパイラです。COBOL 2002 標準に準拠することと、 既存の商用 COBOL コンパイラとの互換機能を実現することを目標としています。 OpenCOBOLは、COBOLプログラムをC言語のコードに変換し、それをGCCでコンパイルします。 そのため、GNU/Linux や Mac OS X、Microsoft Windows を始めとする多くの環境で COBOL をコンパイルすることが可能です。 コンパイラのライセンスは GNU General Public Licenseです。 実行時ライブラリのライセンスは GNU Lesser General Public Licenseです。 ◆インストール(Windowsへのインストール)~ (1)MinGW、MSYSのダウンロード~ http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=2435 から以下のファイルをダウンロード~ ・MinGW-5.1.3.exe~ ・MSYS-1.0.10.exe~ (2)MinGWのインストール~ ・インストーラ (MinGW-5.1.3.exe) を実行するとダイアログが表示されるので~ [Next] をクリックする。~ ・インストールを行うかどうかを選択します。(1 つ目を選択)~ ☑ Download and install (インターネットからインストール)~ □ Download only (インストールせずにダウンロード)~ ・ライセンス条項が表示されるので、内容を確認した後、「I Agree」を選択。~ ・インストール対象のリリース時期を指定します。(Currentを選択)~ □ Previous (以前のバージョン)~ ☑ Current (現在のバージョン)~ □ Candidate (ベータバージョン)~ ・インストール構成を選択します。(Minimalで「g++ compiler」のみ選択)~ ☑ Minimal (最小インストール)~ □ Full (完全インストール)~ □ Custom (カスタムインストール)~ ※「MinGW Make」は選択しない( 後で MSYS をインストールする為。)~ ・インストール先を指定して [Next]をクリック。~ インストール先 : C:\MinGW~ ※パスに空白を含まないように。(「Program Files」は避ける)~ ・スタートメニューへの登録する際の、メニューグループの名前を指定する。~ そのまま [Install] をクリックしてインストールを開始。~ ・パッケージのダウンロードおよびインストールが終了するのを待って [Finish] をクリックして終了。~ ※通信状態により、5 〜 10 分かかることがあります。~ (3)MSYSのインストール~ ・インストーラ (MSYS-1.0.10.exe) を実行すると下記のメッセージが表示されるので [はい] を選択する。~ 「This will install "Minimal SYStem". Do you wish to continue?」~ ・[Next] をクリック。~ ・ライセンス条項が表示されるので、内容を確認した後、[Yes] をクリック。~ ・インストールに関する情報が表示されるので、[Next] をクリックして次に進む。~ ・インストール先を指定して [Next] をクリック。~ インストール先 : C:\msys\1.0~ ・コンポーネントを選択して [Next] をクリック。~ ※i386 系 CPU に対する構成のみが選択できる。~ ・ソフトウェアのショートカットをスタートメニューに登録する。~ 登録する必要がなければ、「Don't create any icons」をチェック。~ ※登録されるのは MSYS のシェルへのショートカット。~ (コマンドプロンプトを利用する場合は登録しなくてもOK) ・インストール構成が表示されるので確認して [Next] をクリック。~ ・インストールが終わると、コンソールが起動するので、~ MinGW との連携に関するいくつかの質問に答える。~ > C:\app\msys\1.0\postinstall>PATH ..\bin;c:\app\imagemagick-6.2.0-q16; C:\app\cygwin\usr\local\windres;C:\app\cygwin\bin;C:\app\cygwin\usr\local\bin;C:\app\cygwin ... C:\app\msys\1.0\postinstall>..\bin\sh.exe pi.sh This is a post install process that will try to normalize between your MinGW install if any as well as your previous MSYS installs if any. I don't have any traps as aborts will not hurt anything. Do you wish to continue with the post install? [yn ] 「MinGW とMSYS の連携を正常にするための後処理を実行しますか?」みたいな事を言ってるので~ [y] を入力して次に進む。~ > Do you have MinGW installed? [yn ] MinGW がすでにインストールされているか聞いてるので [y] を入力する。~ > Please answer the following in the form of c:/foo/bar. Where is your MinGW installation? MinGW のインストール先 (MSYS ではなく) を尋ねられますので、パスを入力する。~ ※パスの表記は以下のように「\」のかわりに「/」を使用する事。~ > C:/MinGW > Creating /etc/fstab with mingw mount bindings. Normalizing your MSYS environment. You have script /bin/awk You have script /bin/cmd ... You have script /bin/vi You have script /bin/view Oh joy, you do not have c:/app/mingw/bin/make.exe. Keep it that way. C:\app\msys\1.0\postinstall>pause 続行するには何かキーを押してください . . . 「make がない」と言われますが、MSYS のほうに make が含まれている為、問題なし。~ 何かキーを押すと、再びダイアログが表示されるので、 [Finish] をクリック。~ ※コマンドプロンプトを利用する場合は、この後、環境変数の設定を行うので「Welcome to MSYS」のチェックを外しておく。~ (4)OpenCOBOLのダウンロード~ http://members8.tsukaeru.net/pegstyle/download.html から以下のファイルをダウンロード~ ・readme.txt~ ・open-cobol-20070518-1.zip~ ・open-cobol-20070901-1.zip~ ・db-4.5.20-1.zip~ ・gettext-0.16.1-1.zip~ ・gmp-4.2.1-1.zip~ ・libiconv-1.11-1.zip~ ・PDCurses-3.1-1.zip~ (5)OpenCOBOLのインストール~ 下記のファイルを解凍してできた各フォルダを MinGW のインストールフォルダに上書きコピーする。~ ・open-cobol-20070901-1.zip~ ・db-4.5.20-1.zip~ ・gettext-0.16.1-1.zip~ ・gmp-4.2.1-1.zip~ ・libiconv-1.11-1.zip~ ・PDCurses-3.1-1.zip~ ※例えば、MinGW を C:\MinGW にインストールした場合は~ C:\MinGW\bin に bin フォルダにあるファイルをコピー~ C:\MinGW\include に include フォルダにあるファイルを… となるようにコピー。~ (6)環境変数の設定~ ・PATH に C:\MinGW\bin、C:\msys\1.0\bin を追加する。~ > PATH=C:\msys\1.0\bin;c:\MinGW\bin;... ・環境変数 COB_CONFIG_DIR を作成して、C:\mingw\share\open-cobol\config を追加する。~ > COB_CONFIG_DIR=C:\mingw\share\open-cobol\config (7)インストール確認~ ・コマンドプロンプトを開き、コマンド gcc および make を引数なしで実行し、下記のようなメッセージが出力されれば成功。~ > > gcc gcc: no input files > make make: *** No targets specified and no makefile found. Stop. ・コマンドプロンプトを開き、cobc を引数なしで実行し、下記のようなメッセージが出力されれば成功。~ > > cobc cobc: No input files (8)COBOLコンパイル、実行確認~ -- 下記のようなファイル(hello.cob)を作成-- > * Sample COBOL program IDENTIFICATION DIVISION. PROGRAM-ID. hello. PROCEDURE DIVISION. DISPLAY "Hello World!". STOP RUN. -x オプションを付加することで実行形式のファイルが作成される。~ -x オプションを付加することで実行形式のファイル(hello.exe)が作成される。~ > cobc -x hello.cob オプション無しでコンパイルしたファイル(dll) を実行させる方法~ ( cobcrun.exe を使用。)~ > cobc hello.cob hello.dll が作成される。~ > cobcrun hello これで "Hello World!" が表示される。~ ※OpenCOBOL 文書図書館 http://www12.ocn.ne.jp/~peg/